メモ帳
『かしゃま文化会館』は
2015年 2/15で いったん閉館致します。 2005年5月から2015年2月までご乗車並びにご支援ほんとうにありがとうございました。 元車掌 井上 あや 〒309-1611 笠間市笠間2305-1 カフェ・ギャラリー かしゃま文化会館 カテゴリ
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昨日は、水戸の文化デザイン学院のKさんが、かしゃまに取材にきてくれました。
『笠間のPR』がテーマの修了制作で、1枚のパンフレットをデザインするらしいのですが ギャラリーロードにある何店舗かのお店の、お客さんとの接し方で「人のあたたかさ」に感激した彼女は、それをコンセプトに制作するということで、かしゃまにも興味を持ってくれたのです。 彼女の取材を受けながら、かしゃまの始まりについて答えたりしている中で、最近よく考えているかしゃまらしさというものや自分の原点を、blogでもお伝えしたいな と思い、とても個人的なことなのですが、書いてみました。 写真右奥がKさん。助役のすちさん(写真奥左)、語り中。 写真手前一番右は常連のUさんで、初めてファミリー全員を連れて乗車してくれました。ご家族には、かしゃまのことを『心地よく秘密めいた場所』だと言ってくれてるそう。 ーーーーー 笠間に来る前は、埼玉にいて、その時の職場が カフェギャラリーで すごくはやっているお店でした。 フロアと厨房を担当していたのですが 毎日たくさんのコーヒーを運び おにぎりを握ったりしていました。 当たり前かもしれないけど お客さんとのつながりとかは その時はなかったです。 とてもいい環境で、オーナーさんやスタッフの人も素敵な人たちでしたが、自分がお店をやるなら、もっと少人数のお客さんで その人たちとつながれるのがいいな、とも 漠然と思ってました。 その頃は、脳梗塞で倒れて目が見えなくなった視覚障害の父が施設にいて、なんとか一緒に暮らせないものかと、職場と自宅のちょうど真ん中あたりの友人夫婦が住んでいた古ぼけた一軒家を借りて、お店兼父の住まいにして、お店で働くのと自分たちでやるのを週の半分半分にしようと、改装を重ねていました。 その改装作業をしてくれていたのが、笠間在住の女性大工さんたちで、彼女たちとの出会いをきっかけに 私は笠間を知りました。 東京生まれで田舎暮らしに憧れていたわたしは、遊びにくる度に、笠間の山並みがいいなあって、笠間の雰囲気がすっかり好きに。 改装は順調でしたが、オープン3日前に、一軒家が火事になって燃えてしまったのです。 何もなくなった と思った私が 考えたのは、自分の好きなことしよう! ということ。 ずっと思い描いていた“山が見える暮らし”をしようと、笠間への引越しを決めました。 大工さんの縁で、住まいも見つかり、そこで父と二人暮らしをしていました。 ヘルパーさんに支えられて暮らしも順調になった頃、父が「暇だ」と言い出したので、 「じゃあ、お店でもやる?」と、近所でいい場所がないか探してたとき、原っぱにぽつんと佇む〝貨車″を見つけたのです。 誰もいなくて、『カフェギャラリーかしゃま文化会館』という看板がたてかけてあって。 窓から中を覗くと、カウンターにカップとか並べてあって。 かしゃまを見つけた時は とってもうれしくて「お父さん、いいとこ見つけたよー!」って 息切らす感じで 帰宅したのを覚えています。 誰がやってるのかわからなかったけど、何回か通り過ぎた時に、屋根の上に人がいるのを発見し、やっと会えたと思いながら、「ここはお店ですか?」って聞いたみたい。 それが、今展示のEDGEメンバーでもある いとうけいこさんで、けいこさんとわたしとの 最初の出会いでした。 けいこさんが週末しかやってないというので「私、平日 やりたいです!」って言ったのです。 今から思えば、先走りすぎだったけど、けいこさんは冷静に「出会ったばかりだし、様子みましょう」と。 それからは、父も連れてちょくちょくかしゃまに通い、ある時「安心しました」って言ってくれて、平日担当させてもらえることになりました。父がコーヒーを淹れて わたしが運ぶ係でした(見えないのに なぜか父の淹れるコーヒーはおいしかったです)。 こんな全く見ず知らずの私たちに チャンスをくれたけいこさんには 深い感謝の気持ちがあります。 ほんとにわたしは、通りすがりのひとだったんですよね。 それからまた父が倒れて ひとりになって。 紆余曲折しながらも、このわたしが 飽きもせず 9年もひとつの場所でやってこれたのは かしゃまスタッフそれから かしゃまを応援してくれる仲間たち そして、お客さんの存在なしには あり得なかったと思います。 ーーーーー EDGEメンバー福島さん(写真左)と、サポートスタッフお試し中のひろたくん(右)。 話は戻って、“お店を通して、人とのつながりができる”という原点で言えば、かしゃまはできているんじゃないかな、と感じます。 かしゃまは 来年でちょうど10年になるんですよ。 お客さんが来なかった時代が長かったから、実質的には5年くらいという感覚もありますが、節目を迎えた今、今回の展示によって 自分の原点を振り返った結果、いろんなことを思い出しました。 わたしにとって 前へ進める大切なきっかけになったこと。 とても感謝しています。 『EDGE OF THE CLAY』も、最後の週になりました。 見る人それぞれに いろんな思いが湧き出てくる展示です。 ひとりでも多くの方に見ていただけたら、うれしく思います。
by kasyama
| 2014-12-01 08:29
| 展示フウケイ
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