続けるということ。ｖｏｌ.2～佐々倉文さんの存在～

おはようございます。

「続けるということ。」シリーズは、昔のかしゃま伝言板にも４つほど書いてありまして、昔のは消えていってしまうため、こちらに引っ張り出してみようと思い立ち、昔の記事ですが、投稿したいと思います。

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「あやさん、次は掲示板がんばらないとね。」

お気づきの方もいらっしゃるかと思いますが、最近のかしゃま文化会館、掲示板に力が入っております。

冒頭のセリフは、何ヶ月前かの佐々倉文さんのことば。

佐々倉文さんとは、かれこれ３年前でしたか、もう１足のわらじの方の仕事で出会い、毎日のように会っていた時期もあるくらい、短くともかなり濃いお付き合いをさせていただいております。

溢れるような生命力とさまざまな技術を持っている彼女は、あちこちから引っ張りだこで、地震があってからもなかなか笠間にはいられなくて、残念ながら今回のジョニー氏の展示は見ることができなそうです。

新しい作品の構想や近況報告に加えて、彼女からのメールには「展示はどうですか」「お客さん来てますか」「駅弁おいしそうだね」「ＢＢＳ見てますよ」と、かしゃまを気遣ってくれる文章がたくさんあります。

私の携帯にはいろんな人の写真が保存されていますが、今までは、人が写っている写真をこの掲示板に載せることは極力避けていました。

でも、地震があってからは、笠間にいない友人たちや遠方からかしゃまを応援してくださっている方々へ向けて、「笠間は元気です」と伝えたくて、あえて人が写っている写真を載せています。

佐々倉さんが笠間の町に来てから、私の周りのつくり手さんたちも、「作品をつくる」ということに貪欲な彼女に、少なからず影響を受けていると感じます。

益子の小野さんご夫妻も、以前から何回かかしゃまに乗車されていましたが、昨年６月の佐々倉さんの初個展を見て「この空間でテーマを持ってやったら面白そうだね」と、初めてギャラリーとして展示への想いを馳せてくださいました。

一昨年４月から、私がかしゃまのギャラリー担当をさせてもらって、ひとつひとつの展示をこれまで積み重ねてきました。

作品もとても魅力的ですが、佐々倉さんの展示にまつわるいろいろなアイデアにはいつも驚かされます。
ＤＭ制作から展示のディスプレイ、はたまたお皿洗いまで、、、影ながらいろんなことを手伝ってくれました。

かしゃまの展示は、私ひとりではここまでできなかったし、かしゃまや私に対して言いにくい事もちゃんと伝えてくれる佐々倉さんがいることで、ぐっと気が引き締まり、落ち込んでも、がんばろうと思えました。

「電車カフェとしてだけじゃなくて、いつかギャラリーとしてかしゃまも取り上げられたらいいね」
彼女がぼそっとつぶやいたことばが、今の私の目標です。

そんな佐々倉文さん、今年９月にかしゃまにて２回目の個展を開催してくれます。
今回は、どんな展示内容になるのでしょうか。

１０月の尾崎悟さんの個展と合わせて、この秋のお二人の展示が、焼き物の町・笠間におけるギャラリーとしての「かしゃま文化会館」のひとつの指針が示されるのではないかとひそかに期待しています。



写真は、道の市で初めて一般の方にうつわが売れたときのひとこま。