続けるということ。ｖｏｌ.１１～月のように いつもそこにいて 見守ってくれている ヒデコさん。～

続けるということ。シリーズ第１１弾は、ヒデコさんです。

わたしが人生に煮詰まると、会いたいなあと思うひと、それがヒデコさん。

今は、煮詰まっているのではなく、逆に、広がりすぎていて足元掬われそうな気がしてこわいので、会いたいなあと思っています。

ヒデコさんは、このシリーズにも何回か、Ｈさんとして登場していましたが、私が埼玉時代にお世話になっていたカフェギャラリーの、ギャラリーをやっている方です。

シリーズ７の兄的存在のショウタくんもお世話になっていますし、「かしゃま文化会館」にも、私が関わらせてもらうようになってから、節目節目で乗車してくれています。

とてもシャイで、いつも無口なヒデコさんですが、時たまぼそっと言うセリフは、いつも本質をついていて、心に残っています。

どうしても「一般常識」というものさしからは、はみだしてしまう私ですが、ヒデコさんといると安心して、素の自分をすなおに出せるんです。

私のわかりづらい話も、じっと最後まで聞いてくれ、「○○しようと思ってるんだ」というのに対しては「いいんじゃない～」か「やめたほうがいいんじゃない？」かの２つで、いたってシンプル。

ヒデコさんは私の雇い主でしたが、お店にいたときから、問題児の私をたくさんフォローしてくれ、１年半と短い中にも、父が倒れたり火事があったりといろいろなことがあったので、公私共にほんとうにたくさんお世話になりました。

ヒデコ伝説は、山ほどありますが、宙が燃えてしまった時「縁がなかったんだね」ってぽつりと言ってくれて、その小さなつぶやきが、どれだけ私を救ってくれたかわかりません。

移動ギャラリー宙号時代の時も、その時はヒデコさんはやきものもやっていたので、工房にあった「蚊とりせんこう立て」を売らせてもらい、一番人気でしたよ。

それから、ギャラリーオーナーとしても、尊敬していて、こっそり心の中で「師匠」だと思っています。

ＤＭが素敵で絶対見ようと思って行ったつくり手さんの個展の時に「（その人にやってもらうまで）８年かかったなあ」ってさらっと言っていましたが、ほんとうにたくさんのつくり手さんの、たくさんの作品を見ています。

笠間へ越してからは、雇い主でもなく、もちろん母でもないですけど、外国の写真家さんと一緒に笠間に来てくれたときに、彼に「ｓｈｅ　ｉｓ　ｍｙ　ｆｒｉｅｎｄ」って私のことを紹介してくれたの、とってもうれしかったな。

「口が堅い、公私混同しない、余計なことを言わない、スマートに依頼する・断る」、、、私が勉強中の項目がすべてできているヒデコさん、その辺にいたら、いたってふつうな感じですが、ただものではありません。

私がまるごと尊敬している女性です。