メモ帳
『かしゃま文化会館』は
2015年 2/15で いったん閉館致します。 2005年5月から2015年2月までご乗車並びにご支援ほんとうにありがとうございました。 元車掌 井上 あや 〒309-1611 笠間市笠間2305-1 カフェ・ギャラリー かしゃま文化会館 カテゴリ
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おはようございます。
小さな一軒家が燃えてしまってから、今になってようやく「あのときおこったこと」と、なんとなく向き合えたと思う今日この頃ですが、この回を書いたら、またさらに「何か」を越えられるような、そんな気がするシリーズ「続けるということ」。 もう10回目を迎えたんですね~(まだまだ最終回まで、あと半分くらいあります)。 さて、火事でなにもなくなった自分が「今、その時にできること」を考えて行き着いたのは、「移動ギャラリー」でした。 車なら、家賃もいらないし、もともとひとつのところにじっとしているのが苦手なので、いろんなところへ行ける!と思い、片付けが終わってからの次の行動は、かなり早かったと思います。 車もなかったけれど、『宙(そら)』の素敵な看板を作ってくれたEさんのパートナーKちゃんが「ちょうど買い換えようと思ってたから、取りに来たらあげるよ」と言ってくれたので、これ幸いとばかりに、行ってきました。 その頃Kちゃんは大子町に住んでいたのですが、電車を乗り継ぎ行ってきて、次の日はなぜか台風一過で、晴れてはいるけれど、すごい横風に吹かれながら、必死で埼玉まで運転して帰ったのを覚えています。 それが、今から思えばあれなんですが、譲ってもらった車は、走行距離17万キロのおんぼろさんでした。 でも、17万キロ走った車というのはどういうものなのかわかってなかったし、とにかく車が来たのがとてもうれしかったです。 ちょうどその頃、『宙』を一生懸命素敵に改装してくれた笠間市上加賀田在住の大工さんたちを紹介してくれたKさんが「水戸に移動カフェをやってるひとがいるよ」というので、これまた水戸ドライブインで待ち合わせして、お会いしてお話を伺い、生の「移動カフェ号」を見たわたしは、「移動ギャラリーもできそう!」と、意気揚々でした。 最初の記念すべき第1回目のデビューは、Wさんも出展するという、水戸にあるパナホームのお祭りでした。 とにかく周りのひとたちの作品(その頃も、周りには素敵なつくり手さんがいました)を詰めて、かなりな真夏でしたが、行ってきました。 その頃の写真を見ると、作品たちが車から飛び出して「ぜんぜんCARギャラリーじゃないじゃん」って自分でも突っ込みいれたくなりますが、そんなことも気にせず、誇らしげな自分が写っています。 勢いだけで始まった「移動ギャラリー」でしたが、少しずつ回を重ねるごとに、棚などを入れたり、ペンキで塗ったりして、最後の方は我ながら、なかなかサマになっていたと思います(完成度は、日曜大工だったけれど)。 毎月、小さいながらも、車の後ろスペースの棚で『企画展』を開催して、横スペースの棚には、常設作家さんの作品を展示していました(一番最初の企画展は、『宙』の押入れギャラリーでやるはずだった、友人の作品展でした)。 その時に快く作品をわたしに預けてくださった作家さんや、その時に出会ったひとたちは、心の奥にずっといます。 まだ何も恩返しができていないけど、いつか何か違う形で恩返しができたらいいなと思っています。 定番だったイベントは、Wさんの紹介で、もう今はない水戸の「宴や夜市(うたげややいち)」(いろんなイベントに出させていただきましたが、このイベントが今でもいちばん好き)でした。 埼玉から、朝一番に現場に着いて(大工町の「めぐみやさん」跡地)、店出しをして、夜までいちにち、手作りパンからいろんな作家さんの作品まで、売りとおしました。 作品と、お祭りの雰囲気が良かったので、お客さんがそんなにいた訳ではなかったけれど、結構売り上げはありました。毎月行くのが、ほんとうに楽しみでした。 「宴や」のほかには、自分で売り込みに行った益子のカフェの前の駐車場や「イベントに出ませんか?」って声をかけてくれる奇特なひともいて、池袋の廃校(みんなは教室、私は校庭で出店)に行ったりもしました。 このころのことは長くなるので省きますが、とにかくたくさんの人に協力してもらって、なんとか細々と続けていました。 その『CARギャラリー宙号』をやっている間に、「笠間へ引っ越そう」と決めて、今に至ります。 あれからもう何年も経つけれど、一緒に組んでやっていたWさんは、今でも、淡々と?移動カフェを続けていて、ずいぶん会ってないですが、すごいな~って思います。 私は、どうしてかわからないけれど、ほんとうに、自分のいいと思った人の作品を売るのが好きみたいですが、結局『宙号』も9回くらいしかできず、最後は車が寿命で、ある日エンジンがかからなくなって、ひっそりと終わってしまいました。 「かしゃま文化会館」の地盤固めも少しできてきたので、そろそろ次のステップにいってみたいな、なんてひそかに思ったりしていたら、花屋台カフェ号オーナーのたちさんが、「COYA CLUB」をまのめさんと作ってちょっとずつ動き出していて、内心やられた!と思いながらも、影ながら応援していますが、できれば自分はおしゃれな車が似合うタイプじゃないので、宙号ほどでなくても、ぼろっちい感じの車の中に、キラリと光る作品たちを入れて、いろんな街へ行ってみたいです。 「移動カフェ」はたくさんあるけれど、「移動ギャラリー」って、あんまり聞いたことないじゃないですか。 今なら、かしゃまもあるし、いろんな意味で、もっと無理なくできそうな気がします。 これが、もうひとつの、ほんとうにわたしがやりたいことです。
by kasyama
| 2011-07-06 06:26
| 続けるということ。シリーズ
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